ウォーターフロント再開発の文化的拠点として位置づけられ、チタン板葺き屋根を持つ彫塑的な形態は町のランドマークとなっている。
石灰岩張りの様々な形態が結合したような建物には展示施設をはじめミュージアムショップ、オーディトリアム、レストランなどの公共施設が収められ、3層にわたる展示空間は中央のアトリウムを囲むように配置されている。
「プププメモ」
脱構築主義建築の傑作とされている。
平らな面が一切ないとされ、チタニウムの板がうねる過激で有機的な形は戦闘機の設計などに使用されるCADシステムを用いて構造計算される
など、時代の最先端の技術を利用し設計されている。
建物外観は港町であるビルバオの地域性を意識したものという。
開館後はそのモンスターのように異様な外観が話題になり、鉄鋼業などくすんだ工業都市の印象の強かった街ビルバオに急激に観光客を増やした。
スペイン・ビルバオ・グッゲンハイム分館は、年間100万人の動員で地元に大きな経済効果をもたらしている。
しかし、美術ファンの中には、建物の印象が強すぎて中にあるコレクションがかすんでしまうという批判もある。
映画『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』(1999年)ではビルバオの市街地が舞台となり、冒頭ではこの美術館の開館した頃の姿を見ることができる。
今日はここまでー!
次は病院・医療施設編です。