ネクサスワールド・レムクールハース棟

ネクサスワールド・レムクールハース棟

住棟はグリッド状に分割され、住戸は専用のライトウェルと裏側の吹き抜けをもつ接地型のメゾネット、トリプレックスとなっている。

このライトウェルと裏側の吹き抜けによって各住戸は立体的に積層されつつも採光や通風を確保している。
（福岡市、1991年）

「プププメモ」

磯崎新のプロデュースによって行われたネクサスワールドのレム･コールハース棟。

彼の設計は2棟で、それぞれ 左からレム棟、コールハース棟と名付けられている。

ガラス壁面の上にある、石垣を模したような黒いパネルの外壁が印象的である。

テカテカと光沢 があって偽物っぽい石垣パネルは、意図的に安っぽく見せているのだろう。

なぜなら、『本質的に建築は、 ナンセンスで独断的で見せかけであり、それを誇るべきである』という氏の言葉があるからだ。




次回からは学校編です。今日はここまでー！

岐阜県営ハイタウン北方・妹島邸

岐阜県営ハイタウン北方・妹島邸

片廊下形式の10階建て板状住棟。

ボイドラーメン壁で区画された8畳弱の居室を、水平垂直方向に組合わせて様々な住戸タイプを作っている。

各住戸には複数の出入り口があるのも特徴である。
（岐阜県、2000年）



「プププメモ」

老朽化した県営住宅の建て替えにより、第1期が1998年、第2期が2000年に竣工。

磯崎新がコミッショナーになり、4人の女性建築家がそれぞれ4棟の建物を設計した。
（高橋昌子、クリスティン・ホーリィ、エリザベス・ディラー、妹島和代）

妹島棟は各住戸の脇にテラスを設けているため、建物の向こう側が見える穴がいくつも開いている。

住戸のプランも面白くて、共用廊下と広縁に対して個室やDKを並列に配置していて外部への出入口も複数設けているのが特徴的。

ベランダはない。

かなり住戸の考え方を変えた設計になっているために4棟の中では一番人気薄だったとのこと。

今日はここまでー！