19階の塔状住棟(ロメオ)と13階の円弧状住棟(ジュリエット)を対比的に配置。
直角部分が少ない不整形のプランで、バルコニーは鋭角で四方に突き出している。
ドイツ・シュットガルト。
「プププメモ」
ベルリン・フィルハーモニーコンサートホール、シュミンケ邸などの作品で知られる。
当初は表現派への親近感を示したが、1927年、シュトゥットガルトのドイツ工作連盟展では住宅を、また翌年のブレスラウにおける家庭と仕事のための展覧会ではアパートを、機能性と斬新(ざんしん)な発想の融合の視点から設計し注目された。
30年にはベルリンのジーメンス・シュタット団地の計画を手がけ、そのビジョンを拡大した。
ナチス支配下では不遇だったが、第二次世界大戦後はいち早くベルリン復興のための中心的な役割を果たしたのみならず、シュトゥットガルトのアパート「ロミオとジュリエット」(1956)、ベルリン交響楽団のコンサート・ホール(1963)など意欲的な作例を相次いで世に問い、円熟を印象づけた。
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